2010-01-01から1年間の記事一覧
出張やら何やらで、半月以上ご無沙汰してしまいました。さて、遅ればせながら10月16日号です。Leadersは通貨安の競い合いになっている感のある世界通貨市場について(無制限な通貨安が世界経済の収縮を招き、第二次大戦に繋がったという記憶もあり、この話題…
9月25日号のBusinessには、風力発電システムの需要が大きく落ち込んだアメリカ、そしてヨーロッパの現状についての記事が載っています。もともと再生可能エネルギー(風力や太陽光など)による発電事業は小規模事業者が手掛けるケースが多く、そうなると経済…
9月25日号、Finance and economicsですが、なかなか進まない人民元の切り上げに業を煮やしたアメリカが強硬措置を講じる姿勢を見せ、それをかわすかのように少しずつ元高を容認しだした中国の姿勢についての記事が出ています。対アメリカ市場について言えば…
9月25日号のAsiaには、尖閣諸島問題で中国が取った対応に関する淡々とした論評が出ていますが、興味深かったのは訒小平が尖閣諸島の領有に関する主張が「間違っていると証明された」ときに「では次代の指導者に解決をゆだねましょう」と言って主張を収めた、…
9月18日号のFinance and economicsには先日の日本政府による為替市場への介入に関する記事が出ていました。結論的にはあまり歓迎されておらず、アメリカ経済を輸出主導で回復させるために(ヨーロッパも一緒かもしれませんが)ならないというホンネに加えて…
9月18日号の、どうしてだかEuropeではなくInternationalに、フランス政府による実質的排除を受けたことなどがきっかけとなり、注目されだしたロマ(もしくはジプシー)の人々についての記事が2本ありました。一つは問題の現状について。 欧州全域に広く分散…
9月18日号のBanyanは、出生率低下に悩むアジアの「小さなトラ」、すなわち韓国・台湾・香港・シンガポールで取られている対策のあれこれと、その実情についてのレポートです。いずれの国も、日本やそして中国を上回る勢いで合計特殊出生率が低下しており、早…
9月18日号のUnited Statesは冒頭に中間選挙の予備選挙における共和党右派、ティー・パーティの躍進について報じています。前回の大統領選挙で副大統領候補となったサラ・ペイリン女史もこの動きに近い立場の政治家であると理解しますが、全く無名のティー・…
ネットでは9月18日号が流れています。で、Leadersのトップはアメリカ経済の回復がとても緩慢であることについての分析。通常アメリカの景気後退(いわゆるRecessionですね)は、金融引き締め政策による場合が多く、その分だけ金融緩和をすれば結構なスピードで…
いきなりのっけからすごいタイトルをつけてしまいました。出所は9月11日号のScience and technologyなんですけど、元の英語はaerobic anoxygenic photoheterotrophic bacteria (AAPB)となっています。ご専門の方、翻訳が間違っていたらご指摘くださいませ。…
Web版のThe Economistは9月14日付の記事として、日本の民主党代表選挙の結果についての報告と簡単な分析を載せています。このうち、事実関係については他のメディアと大きく変わるところはないのですが、小沢氏の敗因として挙げているのが国民目線で彼を見た…
9月11日号のBusinessには、長引く日本経済の低迷とは一線を画すヤマダ電機の好調なビジネスと、超大型量販店ならではのメーカーに対する「買い手の交渉力」、そして同社が考える中国進出ビジネスモデルについての記事が載っていました。確かにヤマダ電機は日…
9月11日号のEuropeに、ロシアの政治についての論評がありまして、ちょっと気になったのでコメントします。この記事もそうですが、ロシアについてはさまざまな機会に国家が国民に優先されるそのシステムが、時折国家暴力として民生を圧迫してきた、というふう…
9月11日号のAsiaには、民主党代表選に関する型どおりの報道〜小沢一郎氏を軸にした〜が載っていまして、読者コメントにもあるのですが、ホント型どおりの内容でしかありませんでした。大手新聞の孫引きみたいなその記事は、日本を良く知らない人向けには十分…
9月11日号(!)のLexingtonは、ど真ん中直球の9.11とオバマ大統領に関する論評です。もう9年目になるんですね。アメリカ国民が経済回復に寄せる期待と同じように、イスラム社会はオバマ大統領がカイロ演説で約束したアメリカの政策変更に期待していたのに、…
ネットでは9月11日号が流れています。Leadersのトップには今週の特集記事であるラテンアメリカについて、「誰の裏庭でもない」と題した記事が載っています。なんでも今年は対スペイン独立運動が始まってから200年に当たるんだそうですが、一見大した変化が無…
9月4日号のScience and technologyには、その情報管理能力やコミュニケーション能力、そしてこれらに起因する勧告の質を巡って改革の方向性が問われているIPCC(気候変動政府間パネル)の今後についての論評が出ていました。現在のパネルについては科学的な…
9月4日号のAsiaには、中国の経済力が東南アジアなど周辺国の経済を引き上げる好影響を及ぼしたことへの論評が出ています。基本的に中国の成長が貿易依存であること、それがために日本も含めた貿易相手国の経済も引っ張られて良くなったこと、貿易依存である…
9月4日号のUnited Statesにはイラク撤兵に関する論評が出ています。反対派の意見としては「まだ5万人いるじゃないか」という話になる撤兵も、アメリカの世論における関心の低下に押されて、今後長い期間駐留することにはならないのではないかと思われます(…
一寸衝撃的なフレーズですけど、9月4日号のLeadersの最後に出ている民主党代表選挙に関する記事のタイトルがこれでした。とは言っても中身は「この大変なときにコロコロ政府を変えるな」との、至極真っ当な議論に則った、小沢一郎立候補に対する批判でした。…
8月28日号のFinance and economicsには、かつて短期でしかおカネを借りられなかったペルーが、財政状態の改善に伴い長期でおカネを借りられるようになったお話が出ていました。フィリピンなども同様の状態にあるそうですが、ペルーの場合2007年には融資残高…
8月28日号、Schumpeterは定番と言ってもいいイノベーションに関する記事です。統計を取ってないのでわからないのですが、ここ最近のThe EconomistはSchumpeterやFinance and economicsなどの欄でイノベーションについて書かれる頻度がぐっと高くなったように…
8月28日号のAsiaにはChange you can believe in?(あなたはその変化を信じられますか?)というタイトルで、中国の温家宝首相が勝g小平追悼の献花をした際にスピーチで「批判されることのない権力集中の見直し」「市民が政府を監視し、批判できる状況」の必…
8月28日号のUnited States、トップ記事は進まない雇用対策についてでした。リーマンショック後の景気対策などで財政状態が大きく悪化、思い切った公共投資などが出来にくいアメリカにおいて、斜陽となっている労働集約型の産業から、比較的雇用吸収力の高い…
8月28日号のBriefingは、戦闘機開発を例に防衛産業とそれにかかるコストについて興味深い論評をしています。 日本政府が次期主力戦闘機として粘り強くアメリカに要請をしつづけたものの、結局あきらめざるをえなかったF22について、本家アメリカでも高す…
ネットでは8月28日号が流れています。 まずはアメリカ軍のイラク撤退に絡めて、そういえばオバマ大統領って外交面では国民から文句を言われながらも頑張ってるよね、と言う記事。他にない視点に基づいた分析で読者をえっと言わせるのはThe Economistが得意と…
8月21日号のScience and technologyには、気候変動に関するちょっと変わった報告が出ています。ニュース番組などでは、産業や交通関係の省エネやCO2削減に比べて、民生部門の対応が遅れ気味であるという報告が少なくないように思います。実際に専門家の間…
8月21日号のBusinessには、副題がJapan as number threeという記事が出ています。巷間言われる通り、日本のGDPが中国に抜かれることについての論評です。内容的には目新しさはなく、構造改革が中途半端でこのままでは先行きが危ないとする結論も手あかの…
だいぶご無沙汰してしまいました。今日は久しぶりに仕事の合間に。さて、8月21日号です。ざっと見てみると、中印の競合やパキスタンの洪水についてなど、興味深い話が多く、後半にはJapan as number threeという題の日本についての記事も載っています。で、…
ネットでは8月14日号が流れています。ざっと目次を眺めてみると、先週に引き続き厚みに欠ける感じですが、先週よりは少し時事的な記事が増えたのかなという気もします。特にLeadersは政治経済のホットな話題が戻ってきており、どこかで書き溜めたような先週…