新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

サラリーマン像の崩壊

週が変わりましたので、1月12日号に移りたいのですが、1月5日号のBriefingが日本のサラリーマン像が崩壊しつつある様子を詳報しているので、一寸触れたいと思います。すなわち、終身雇用、企業内教育、長時間労働などに裏打ちされ「強い日本」の象徴だったサラリーマンシステムが、非正規雇用の増加や十分なリターンが得られないことなどからもはや過去のものになったとのお話。

正直、国内のメディアを10年前ににぎわした論調といささかも変わりません。The Economistならではの鋭い切り込みも、誤解を恐れずにヨーロッパの目線で読み解く傲慢さもなく、あるのはただ憐憫を感じさせる淡々としたインタビューの報告だけ、というのが余計に痛く感じられました。

そこから何か新しいものが、生まれてくる素地でも出来ると良いのですが。2008年、黎明はいささか遠いような、年の始まりです。