新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

わからん、わからん

1月12日号の表紙、そしてLeadersのトップは、お約束の(?)米大統領選挙についてです。アイオワ、ニューハンプシャー両州の結果を踏まえ、民主党の候補選びが予断を許さない状況にあることを報じつつ、クリントン候補が民主党の地盤である社会的弱者に頼った勝利を得るなら、それは大統領選挙への優位性を約束することにはならない、とThe Economist一流の書き方でオバマ候補を持ち上げています。いずれにせよ、選挙の帰趨は現段階ではまったくわからないというのが正直なところと思います(この点、記事も正直にそのことを書いています)。

その他Leadersでは、西側寄りの政権がロシアの繁栄に揺さぶられる旧ソ連諸国について、世界経済に存在感を強める中進国の大企業について、アメリカ経済については消費の減速から長期的には貯蓄の増大が発生し、成長エネルギーを確保できる要素もある、とする見方、ブッシュ政権の最後の一年に継続性ある中東政策を求める、とする論評等が載っています。Lettersでは、元駐ケニア英高等弁務官がケニアの大統領選挙後の動乱について、不正に目をつぶることなく混乱の収拾にあたるべき、との意見を寄せています。この点、同感です。