新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

Facebookの提供する価値とは(2)

2月4日号、前半のBriefingは、新規株式公開(IPO)を控えたFacebookとその可能性について、かなり詳細な分析をしてくれています。ただ、どれだけ技術的な分析を加えようと、ユーザー数や広告収入の変化に着目しようと、SNSが持つ本質的な魅力と限界に比べてこのIPOがどれだけの妥当性を持つものなのか、と言う分析はやや手薄のような感じがします。

考えてみれば、IPOではどれだけ論理的な積み上げや科学的な分析をしようとも、それが所詮「思惑」を数字に置き換えて行う賭けであるという本質は否定のしようがないわけで。だとすると、投資家も自己責任、IPOの妥当性を云々すること自体が投資の趣旨から外れている、ということなのでしょうか。

読者コメントも、8億人が使っているFacebookの価値を素直に認めるコメントから、実際の読書や登山のほうが好き、というアナログ派までさまざまです。私は、どちらかというと後者かな。Facebookのアカウントは持っているのですが、ほとんど使っていませんし、ましてやIPOからは遠すぎて。せっかくFacebookが提供してくれようとしている価値とは縁の薄い生活をしております。どうして、と言われても、気づいてみればそうなので、今のところ興味はあってもそれ以上の何かではない、としか言いようがありません。