新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ホントに景気回復?

出張で忙しく、ちょっと間が空いてしまいました。
さて、3月17日号のLeadersのトップは、アメリカの景気回復とギリシャ危機の回避が重なって、このところ調子が良い株式市場や為替などにも現れている景気の回復についてです。果たしてこの変化はホンモノなのか?

イランの核兵器開発問題もあり、順風満帆にはおよそ遠い状況だと思うのですが、ヨーロッパが心配したほど悪くなく(とは言ってもギリシャ問題からの回復には時間がかかると思われますが)、中国も成長鈍化がみられると言っても相変わらず経済成長は続き、低レベルとはいえアメリカの経済に改善の兆しがみられる、と言うこと以上の何物でもない状況かと思います。

円も久しぶりに相場が戻しており、まだ80円台前半なのですが久しぶりの円安ムードです。それでも80円台というのは、今後何年かは続くと言われている経常収支の赤字を織り込んだものとは思えないので、まだまだ日本の実力を買いかぶっているように見えるレートだろうとは思うのですが。もうちょっと円安へ、もうちょっと景気回復へ。年度が替わると何か潮目も変わってくれるのではないかと、根拠のない期待を思わず抱いてしまうような微妙な記事でした。