新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

寒い花見

今年の4月は例年になく寒いと感じていましたが、どうやら世界経済も似たような状況らしいです。
4月21日号のFinance and economics、最初の記事はWeather reportと題して現在の世界経済を天気に例えた解説をしています。アメリカ、復興需要に支えられた日本、そして堅調なアジアに支えられて、春のお花見程度には良くなってきている世界経済は、欧州中央銀行によってなんとか解決策までの時間を確保された欧州経済危機問題の収斂如何では、足を引っ張られて見通しを下方修正しなくてはならないかもしれない、という分析です。

イラストがふるっていて、満開の桜に影を落としているのはユーロの形の黒い雲、というものなのですが、現在私の仕事にも一部ユーロ建ての取引があるので、他人事ではありません。

寒い・寒いと言っているうちに桜は終わってしまい、花見を楽しむ機会を逸したままゴールデンウィークが近づいてきました。日本の天気予報では、ようやく春らしい気温になるとの情報もありますが、世界経済の雲行きはどのようになるのか、ここしばらくの動きを注視したいと思います。