2011-01-01から1年間の記事一覧
8月6日号のScience and technologyには、もうひとつ興味深い記事がありまして、それはアメリカの選挙における投票行動に、国旗(星条旗)がもたらすであろう有意な違いについての科学的分析に関する報告なのですが、研究者が実施した調査によると、星条旗を…
8月6日号のScience and technologyには、「月の表と裏はどうしてあんなに見てくれが違うのか」に関する新説についての紹介記事があります。月は自公転のサイクルのおかげで、常に地球を向いている側と決して地球を向かない側に分かれるのだそうですが、地球…
8月6日号のBusinessには、香港で開催されたというアニコムフェアの様子が写真入りで紹介されています。コスプレの男女が目白押し、というあたりは日本で開催されているそれと全く変わりないのですが、The Economistが書くと「中国本土で開催される同様のイベ…
8月6日号のSchumpeterは、イノベーションに関する学者の研究についての興味深い紹介記事となっています。またかい、と思うくらいThe Economistは「イノベーション」について書きたがります。何もThe Economistに限らないのでしょうけれど、それくらい「イノ…
ネットでは8月6日号が流れています。 Leadersは、アメリカそしてヨーロッパの経済不振についてそれぞれ別の記事を載せています。またその他の記事は、アラブの春と呼ばれる中東民主化プロセスからイスラム教徒を疎外してはならないという論説、中国の高速鉄…
7月30日号のAsiaには、中国の高速鉄道事故やインドとバングラデシュの関係など、活発なコメントがなされる記事が載っていますが、その中で唯一火曜日までに読者コメントが付いていない記事がありまして、それは何かと言うと「希望が持てない日本の政治(Japa…
7月30日号は、毎年恒例の「ビッグマック・インデックス」が発表されています。各国でビッグマックがいくらで売られているかというデータに基づき、為替レートや各国の経済指標を読み解こうとするこの試みは、分かりやすさが受けて日本の新聞などでも報じられ…
ネットで流れている7月30日号の表紙は、浮世絵風のオバマ大統領とメルケル首相というデザインで、タイトルはTurning Japanese、すなわち日本のようになる、というものです。積み重なる債務や迫りくる経済危機と、それに対して有効な施策を打ち出せない政治家…
出張が続き、一寸ご無沙汰してしまいました。さて、7月23日のBusinessには女性の社会進出に関する興味深い記事が出ています。曰く、「女性を幹部社員としている会社はそうでない会社より利益率が高い」のにもかかわらず「女性が取締役になることを法律などで…
7月9日号のLexingtonは、減税廃止など金持ちへの締め付けがいま一つ不人気なオバマ政権の政策と、アメリカ経済が元来持つ風土のギャップについて面白い分析をしています。曰く、機会の均等は求めても結果の不平等は受け入れる、それゆえに金持ちは金持ちであ…
7月9日号がネットで流れています。 Leadersのトップは先進国で新聞を凌駕しつつあるネットメディアについて。 かつてニュースはパブやコーヒーハウスで人口を膾炙して流布されるものだった時代に広告付きの安価なメディアとして登場した新聞は、一気に広まり…
7月2日号のSchumpeterは、IT社会にあふれる情報とユーザーにかかる負荷についてのお話です。いまや日常的な問題となった感がある「情報の洪水」ですが、特に気になったのは複数の問題を同時処理している人にはより大きなストレスがかかる、というくだりでし…
7月2日号のAsia、トップは議事堂内で椅子に深く腰掛け、一人天井を仰ぐ菅直人首相の写真です。身内から見放されようとも、退陣要求にしぶとく抵抗しているその様はThe Economistをして「野生化した」と言わしめるほどですが。大変興味深かったのは、さほど数…
7月2日号のBanyanは、中国と北朝鮮の不思議な依存関係についての分析です。中国が北朝鮮を助けるのは韓国主導の合併によりアメリカに近い勢力との国境が近づくよりも現状のほうが防衛上都合が良いから、はクラシックな分析そのものですが、ではなぜ中国が北…
6月25日号のBanyanは、アメリカ撤退後のアフガンについて、タリバンの復活とそれに伴って予想される混乱に関する記事となっています。カルザイ政権が自律的には国を治めえないであろうことは関係者にとっては自明の話らしく、アメリカが引き揚げた後のアフガ…
6月25日号のAsiaですが、注目記事の一つはタイの総選挙を巡る情勢についてのリポートだと思います。 アビシット現政権も良くやっていると思うのですが、世論調査ではタクシン派を率いるインラック党首の人気が高いようで(彼女はタクシン元首相の妹)、再び…
6月25日号のUnited Statesで興味を引いたのは、アメリカがその特徴と位置付けている二つの普遍的価値観(自由、そして法による正義)のうち、法律が国民にとってアクセスしやすいかという評価が実は意外と低かった、と言う記事です。評価を出したのは、World…
ネットでは6月25日号が流れています。特集は中国について、ですが、前半のBriefingではギリシャとユーロ危機の問題について、かなりの紙面を割いて解説しています。またアメリカ大統領選挙とそれに向けた動きに絡めて、米軍のアフガン撤退についても記事が載…
6月18日号のScience and technologyで興味深かったのは、糖尿病に深いかかわりを持つインシュリンが、肥満防止に大きな働きをしているらしい、という研究結果に関する記事ですね。ちなみに私の体重は今朝わずかに86kgを切ったあたりで、BMI値25.93と、見事に…
9月18日号のEconomic focusには、今日世界の先進国にとって共通の課題とも言える国家財政の危機と財政再建について、20世紀の経験値を参照することでややもすると手詰まりになりがちな議論への刺激を試みたものとなっています。曰く、第二次大戦直後の10年間…
6月18日号のBusinessには、ケイタイ6億台(!)の巨大市場、インドを巡るオペレータ間の激しい競争と、なかなか上手くゆかない行政の対応についての記事があります。曰く、貧民でも手の届くところまで価格が落ち込み、大手と言えども厳しい採算を強いられて…
6月18日号のInternationalには、「アノニマス(匿名)」という名前で知られるハッカー集団と、その被害を受けた企業や団体のリスト、そしてこの脅威にどう対応すべきなのかという趣旨の記事が出ています。ソニーが二度にわたって標的にされたことは日本でも…
6月18日号のBanyanは、孔子をはじめとする古代中国の思想をその哲学的支柱として、自らの立ち位置を説明しようとする中国政府の動きをしっかり皮肉る内容となっています。成り上がった者が、あとづけで哲学や歴史にその拠り所を求めるという行動は、第二次大…
6月18日号のLexingtonは、来年11月に迫った(?)米大統領選挙と、共和党の候補者選びが始まって行く様子を伝えています。日本のメディアでも、ちょっと気取った記事を書くようなところはその様子を伝えたりもしているようですが、ピクニックやバーベキュー…
ネットでは6月18日号が流れています。Leadersの一本目は「ばんそうこうかメルトダウンか」というタイトルで、今現在の世界経済を斬る内容の記事になっています。日本を除くアジア諸国が経済過熱予防策を取りつつあることに比して、ギリシャ問題と、俗に言うP…
6月11日号のScience and technologyには、抗がん剤研究に関する興味深い記事があります。分子生物学の考え方を取り入れることが難しかった時代の名残だと思うのですが、いまだに遺伝子適合性を勘案するよりも発症部位に基づいた研究がなされていること、また…
6月11日号の"The end of cheap goods"(Business and finance)は、中国製の廉価品がそろそろ限界にきつつあるという観測と併せて、中国の製造業では合理化への関心も高まっており、まだまだ競争力は尽きない、とする見方の両方を挙げて、大局的にはコスト競争…
6月11日号のAmericasには、さきごろ行われた大統領選挙の決選投票で、ケイコ・フジモリ候補を僅差で破って当選したペルーのオジャンタ・ウマラ氏に関する論評が出ています。日本のメディアでもしばしば報道されたことから、ある程度の情報はこちらにも届いて…
6月11日号、前半のBriefingは震災後の東北地方が見せた、言わば人間の尊厳そのもののような奮闘ぶりと、それに比べてあまりにもお粗末な日本の政治を並べ立てて、皮肉にも同じ国で同時に存在する二つの「危機」のありようについて淡々と述べています。危機に…
ネットでは6月11日号が流れていますが、Leadersに一つ、そして最初のBriefingも日本についての記事です。震災後の政治混乱(Leaders)と対照的に復旧復興に向けた地道な努力(Briefing)が続けられていることの詳報なのですが、記事の中には当然のように大連…