新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

教育の力

9月1日号のFace valueには、企業家ではなく教育者の青年が取り上げられています。南アフリカの貧しい若者を対象に「ほぼ無料の」ビジネススクールを立ち上げ、それが人材供給源としていまや各方面から注目を浴びるようになったという成功譚の持ち主。タディ・ブレッチャーというユダヤ人の若者は、もともと超越的瞑想を教えていたのに、何の因果か友人数名と無料のビジネススクールを始めたのだそうで。きっかけはぼかして書いてあるため、本当のところは判りませんが、社会奉仕を義務と課すこの指導法は、日本でも人気を呼んだ「大人が変わる生活指導」(原田隆史)と一脈通じるところがあるような。

全ての卒業生が素晴らしい評価を受けていると言うわけでもないところは、まだ改善の余地ありとはいえ、南アフリカの貧困層に貧困脱出の手がかりを与えたことは、賞賛に余りある成果ではないかと思います。