新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

切れない電球

9月8日号のTehchnology quaterlyですが、光伝送や石炭ガスの二次回収、船になる車、五感活用型ゲームチェア、中性子線によるがん治療、自ら管理する健康や3Dグーグルアースなど、最新技術に関する情報が満載、といえば聞こえは良いのですが、ある意味で最近だれもが注目している話の総括、とも読める内容となっています。中性子線ががんをピンポイントで叩く、という話も随分前から聞いている気がしますが、今回の記事は安くて小さな機械が出来そうだ、というお話。もっと普及して、どこでも気軽にこの治療が出来るようになると良いですね。

個人的にへえ、と思ったのは電子レンジと似たメカニズムの応用でフィラメントを廃し、結果として切れることのなくなった電球の話ですかね。すでに丸型蛍光灯が幅を利かせ、かつて電球を使っていた場所にもどんどん蛍光灯が進出しているため、切れにくいという点では実に切れにくくなっています。ただその分価格も高く、球も重いためZライトなどはいくらねじを締めてもだんだん首が下がってくるのが玉に瑕。

原子力発電の見直し、は地球温暖化問題と絡めて各方面で言われていますが、だとすると大規模投資に踏み切った東芝のウェスチングハウス買収は正しかったと言うことになるのかもしれませんし、株式の10%をカザフスタンの企業に売却したことも、原料調達を含めてトータルな原子力発電事業へのコミットメントを示すもの、という評価ができなくもないのかも。事実株価はここしばらく右肩上がりなのですが、それにしてはThe Economistの記事に該当すると思われる論評は皆無です。