新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

オウムの知能?

9月22日号のビジネス関係は、やはり世界的金融不安のなかで起こったイギリスの銀行取付騒ぎに関する詳報や分析の記事が中心ですね。その一寸前にFace valueでビル・クリントン元大統領がフィランソロピー活動家として取り上げられています。普通この欄は、有名企業家やベンチャー企業の社長などが取り上げられることが多いのですが、さすが大統領候補の夫、と思いきや「夫人が大統領だから寄付が増える」ことへの注意を最後にチクリ。

Science and technologyで面白かったのは、グーグルアースで家庭からでも使えるようになった衛星写真を使って、行方不明者を捜索しようというもので、かつて行方不明になった冒険飛行家や、マイクロソフトの開発責任者などの悲劇を繰り返さないため、超高精度の衛星写真を使って人探しを使用という試みについて書かれてありました。そのうち、どんな個人でも衛星写真で探せるようになるのでは?

Obituaryは人間ではなく、31歳で死んだ人の言葉を話して理解するオウム、アレックスの話です。ペットショップからランダムに買ってこられたオウムが、人と意思ある会話ができるようになり、6までの数と意味を理解出来るようになったとのこと。死ぬ前には7について勉強していたのだとか。計算できる犬や馬と違い、飼い主でなくても誰とでも会話でき、計算問題ができたらしいので、これはホンモノかな、という気がします。

サブプライムローン証券化によって拡散させられた金融リスクは、果てしなく広がる地雷原のように先行きへの不安をかきたててくれます。今週のThe Economistは、最初から最後までそんなイメージの記事ばかりでしたけど、最後にちょっと夢のある話でほっとしました。アレックスを通じて30年間動物の知能を研究してきたペッパーバーグ博士にとって、アレックスはどういう存在だったのでしょうか?研究対象?ペット?それとも。。。?