新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

やっぱりクリントン?という観測

10月6日号のLeadersは、クリントン優勢が続く米民主党大統領候補争い、ミャンマーの混乱、ロシアのプーチン大統領とその後継選び、インドの下層カーストとビジネスの関係、アメリカのサブプライムローン問題と住宅専門金融会社の関係について、でした。Lettersは市民社会と自由について、という始まって2週間になる短期連載のしょっぱなに対するコメントが二つ。ことは単純に割り切れないよ、という統制に慎重な意見と、自由にもある程度の妥協は必要だ、という統制賛成論が併記されています。その他、核エネルギー問題に関する意見など。

Briefingはヒラリー・クリントン上院議員の優勢が続く米民主党の大統領候補選びについて。前回夫のクリントン元大統領が政権を握っていた時代の記憶が生々しいこともあって、ヒラリー候補はリベラルであることが保守層の一部から依然として嫌悪されていること、クリントン氏との結婚にいたる大学での出会いなどがあまりにも高慢なエピソードで彩られていること、政策に一貫性のなかったクリントン時代への回帰に対する失望感など、否定的な要素ならたくさんあるのだそうです。にも関わらずなお高い支持率を維持するヒラリー候補に対しては、The Economistといえども好き嫌いに関わらず優勢を伝えるしかない状況だ、ということのようです。その政策がアメリカのためになるかは別にして、彼女の政策が民主党と大統領選挙を通じて深く浸透させられるであろう、というような結語になっています。同誌は最初オバマ候補を押していたのですが、同氏の支持率が一向に上がらないことから、最近はややあきらめムード、と言った色彩の記事が多くなってきました。「ブッシュ後については、これだけの」盛り上がりを見せながら、具体的な候補が全くでない状況を作り上げてしまったと言えるのかもしれません。

Asiaはミャンマー二件、パキスタン、バングラデシュ、豪州の旱魃、韓国大統領の北朝鮮訪問など。来週ご自宅に一度お邪魔しても良いでしょうか?との問いに「すぐに取る」、United Statesは2008年に迫る日蝕より先に、できれば来週取れなければ終わり、と言う考えでトレーニングを済ましつつ。