新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

さもありなん、という疑念

10月6日号のEuropeにはLeadersにも出ていたロシアのプーチン大統領の後継と噂されるヴィクトル・ズブコフ氏の首相就任を巡ってささやかれるプーチン大統領の延命プランについての観測記事が出ています。かつて部下だった無名で年上のズブコフ氏を抜擢し、「次の大統領候補」という触れ込みで紹介するその心は、「つなぎ」の大統領になってもらい、自分は首相としてその「次」を取るか、もしくは首相に権限を集中するような改憲を行い、そのまま居座るのでは、というものです。強いプーチンが実現した(実際は原油価格高騰に負う所が大きい)急激な経済成長と強いロシアを是認する世論が支配的なため、憲法で定める二期目の後半を迎えても、国民はプーチンの続投を望んでいる、というのがThe Economistが読み解くロシアの現状ということですが。

油が安くなったら・・という懸念は最後に一寸だけ触れられていますが、ここしばらくは高いまま、なんでしょうね中国とインドが成長を続けるかぎり。