新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

カトリーナの爪あと

ハリケーン・カトリーナの名前は、政策レベルで地球温暖化対策のモニタリングに関する書き物などを読んでいると、「なぜアメリカで温暖化対策に対する議論が高まったか」という謎解きの部分でよく出くわします。もう一つ、アイヴァーンという名前のハリケーンもあったのですが、この二つをセットで見かけることもあります。でも被害の規模や新しさから言うと、やはりカトリーナの名前を目にすることが多いですかね。

10月13日号のUnited Statesでは、もっと生々しい話としてカトリーナ襲来の際に起こった事件のその後が伝えられています。曰く、室内が43度にもなり少なからぬ死者もでたとある病院で、4人の患者に安楽死の薬を投与した医師が調査の結果殺人罪で退歩されたと言う話。医師の中には弁護する意見が多いようです。また、カネがかかることを嫌って老人ホームの入居者を非難させなかったために多くの死者を出したホームの持ち主。こちらはあまり同情余地がありそうにないですね。さらに市民と撃ち合いをしたということで訴追されている警察官。市民同士の撃ち合いを止めようとした、ということのようですが、真相は?

カトリーナがアメリカを襲ったのが2005年8月だということですから、ちょうど二年。そう考えるとまだまだ被害は続いていると言えるのでしょう。