新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

アメリカの北と南を見れば

10月20日号ですが、Lexingtonのページでノーベル賞を受賞した元アメリカ副大統領アル・ゴア氏と大統領選挙を巡るさまざまな憶測についての興味深い記事があります。さまざまな意見があるなか、「結局彼は2008年の大統領選挙には出ないだろう、そもそも大統領候補というものは自動車運転にもっとお金(税)がかかるだの、中西部の炭鉱労働者に君たちの仕事はクリーンにするか、または廃絶しなくてはならない、などと言っていては勝てない。でもだからと言って大統領候補が気候変動への対応準備を怠ると、次期大統領はこれに関する指導力を持てないことになる。これこそがまさに不都合な真実ではないか。」という議論で締めくくられていますが、確かにその要素はあるだろうな、と思わずうなずいてしまいます。さて、選挙戦が本格化するなか、テロやイラクもさることながら、気候変動への取り組みはどのように語られるのでしょうか。

The Americasに目を転じると、アルゼンチン大統領選挙を大きくリードするクリスチーナ・フェルナンデス・デ・キルシュナー候補の話が出ています。彼女は現大統領のキルシュナー氏の夫人ですが、旦那とは大学時代に知り合い、同僚弁護士として活躍した仲だとか。旦那より話し上手で外向的、という評ですが、そうするとチリのミッチェル・バシェレ大統領も女性ですから、もしかして南北アメリカ大陸は女性指導者が引っ張る、と言う時代に入ってゆくのかも。そのうち(来春あたり?)中吊り広告の週刊誌ネタにされるんじゃないかと思うんですが、一寸見ててください。