新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

The Economistの読み方、について

10月27日号のLeadersは軍事侵略による破壊ではなく復興や社会建設も視野に入れた軍事力の再整備に関する議論、ヨーロッパ条約と名を変えた欧州憲法への各国の反応、選挙で与党が負けたポーランド、不透明感を増す国際金融市場、ラグビーW杯を制した南アと人種差別撤廃政策について、というラインナップです。このところの国際社会を見渡すに、妥当かつ穏当な記事が並んでいると言う感じです。渦中の当事者にとっては穏当などと言っていられない状況だとは思いますが(このあたりが日本に居るアドバンテージでもあり、国際社会における日本人の発言力を殺いでいる原因なのかもしれない、と思ったり)。

これらに続く記事の深堀は追々見てゆくとして、今日はThe Economistを一週間の通勤電車で通読するノウハウを開示したいと思います。それは「段落の最初の文だけを読む」という方法です。もう少し丁寧に言うと、第一段落と最終段落は全部読むのですが、間の段落は第一文のみを読み、タイトルと併せてつなげると、あら不思議、おおよその大意はつかめる、というものです。その時点で面白い、と感じた記事は全文読み返しますが、そうでない場合はどんどんこの方法で飛ばして読みます。一時間でだいたい10〜15ページくらいは読めるので、月金の朝夕で120ページくらいは問題なく読み通せます。

もうひとつはポケットに必ずボールペンを入れておき、わからない単語にマークをしてなるべく早く意味を調べることです。以前は調べた意味を書き込んだり、別ノートにつけたりしていました。仕事で英語を使う環境にいる人なら、この二点を心がけるだけで何ヶ月もしないうちにThe Economistがある程度読みこなせるようになるものと思います。あとは「やる気」でしょうか。私の場合だとどうしても仕事で必要になるので続いているのですが、外国人と経済について意見交換をするときなど特に、The Economistの記事を話題として使える、ということに一定のメリットを見出せるとモチベーションが続きます。ご興味のある方、トライしてみてください。