新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

世界に望むこと

11月24日号です。Leadersのトップはイスラエル・パレスチナの両首脳を迎えてブッシュ米大統領が米メリーランド州アナポリスで開催する中東和平会議について、電子情報の普及で盗まれやすくなった個人情報、内戦が頻発するアフリカ、取り付け騒ぎを起こした英ノーザン・ロック銀行のその後、西欧を襲う移民の流れと政治的拒絶反応について、通貨市場と米ドルについて、となっています。特にアナポリスで開かれる首脳会談について報じた記事では、アッバス・オルメルト両首脳の指導力不足が指摘されつつある中で、おそらく最も世界平和のための立場を確認することが最も容易な議題なのではないかと思わされます。

続いて地域記事ですが、アセアン10周年記念式典へまるで何事もなかったかのように招待され歓待されたミャンマー軍事政権の話、バングラデシュのサイクロン被害の話、インドの選挙に向けた各党の動きについての話などが目立ちます。

もしも日本が恒久的な平和を希求するなら、たとえばアナポリスへの取り組みが理にかなったモノなのかどうか、といったあたりに視点を置いてじっくり読んでみると不思議にも、何か新たなものが見えてきたりします。日本が世界に望むこと、をThe Economistが書ききれるくらいの知的水準で構築できる奴がいるとすると、その不思議さを乗り越えられるかも。