新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

人種による社会的差異、あからさまな。

11月24日号の地域記事を読み進めています。中国の祝日見直し(で、メーデーを中心とした中国版ゴールデンウィークも見直される可能性)や、カンボジアの地雷被害者による障害者バレーボールW杯大会(同国は世界ランキング4位とか)、北朝鮮の建設ブームと特権階級への住宅優先供与、アメリカ大統領選の行方など、面白い記事が目白押しですが、特に考えさせられたのがLexingtonのページに載っていた黒人と白人の社会的な差異についての分析でした。

曰く、ようやっと中産階級入りしても黒人にはそこから滑り落ちる可能性が白人よりずっと高い、という話。白人社会の中産階級は夫婦共稼ぎのプロフェッショナルというモデルが定着し、収入も安定的で教育にかけられるお金も十分だが、黒人は教育程度で白人より劣り、知的労働の比重が高まったことや離婚率が高いことなどで、子供は親より一段下がった生活レベルに追いやられることが多い、と言う分析です。では黒人はどうすればよいのか?との問いには「財務的な知識教育の充実」を挙げるあたりがThe Economistの面目躍如でしょうか。