新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

長期政権の崩壊

12月1日号の地域情報で目が留まったのはやはりオーストラリアのハワード自由党政権が総選挙で負け、新たに労働党が政権についたことでしょうか。新しい首相となったルッド氏はかつて北京で仕事をした経験があり、「マンダリン(中国語)の話せるおそらく唯一の西側指導者」との説明がありますが、資源立国たるオーストラリアの将来を考えたときに、とても大きなアドバンテージではないかと思われます。

一方敗れたハワード氏は自身の選挙でも元テレビジャーナリストのマキュー女史に敗れ、自身の議席を失いました。自由党はハワード氏の後継者とされたコステロ氏が党首就任を固辞、代わって49歳のネルソン氏に失地回復を託します。京都議定書批准や中東軍事協力の見直しなど、大きく方向転換するオーストラリアの今後は、日本にとっても注目に値するものになると思います。

その他、EUと中国の首脳会談で貿易摩擦について示されたEU側の強い不満について、また最近ブッシュ大統領やドイツのメルケル首相と相次いで会談したダライラマ14世が示した、自身の生存中に選挙で後継者を選んではどうかと言う新規提案と、それを巡る中国政府の否定的な反応について、迫害されるミャンマーのイスラム教徒について、大手財閥サムソンを巡る汚職疑惑について、インドネシア・ジャワ島でガス掘削時に発生した火山性の泥の噴出事故について、などなど。。United Statesは例によって大統領選挙について、がトップに来ています。