新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

宇宙へ行ける日

1月26日号ですが、Leadersは大荒れの市場について、取り付け騒ぎを起こした英・ノーザンロック銀行の政府資金による救済策について、民間航空会社による宇宙旅行について、タイの政局について、コソボ問題を巡るセルビアの状況について、となっています。

Lettersは半分以上が「経済にとって良い移民」という、The Economist一流のセンセーショナリズムぎりぎりの提言について、でした。目を引いた投稿は不法移民対策を強化すればするほど不法移民が反社会勢力を頼る度合いが増し、結果として反社会勢力が不法移民を囲い込みやすくなる、という学者の意見(ゆえに考え方は違うが移民を制限すべきでないというThe Economistの議論に同調)、歴史や文化の違う人を社会に受け入れることで社会自体の変質を招くくらいなら、1パーセントくらいの経済成長なんていらない、という反対意見、最近アメリカに移民してきた人たちの立ち居振る舞いから学ぶ点も多い、という意見など。

最近週末サボっていて、Science and technologyあたりに面白い記事があっても紹介できずに終わることが多いので、1月19日号の後半から面白かったものをいくつか。Economics focusではFreakonomics (邦訳は「ヤバい経済学」)の著者であるスティーヴン・レヴィット教授他による「売春の経済学」ともいえる調査について、Science and technologyでは音を吸収する物質により潜水艦を隠す技術について、梅毒の起源がアメリカ大陸だ、という新事実について、などでした。