新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

とある天才の死

ちょっと忙しくてブログをサボっていたら、1月26日号を読み終えてしまいました。雪の日曜日は外出もままならず、ようやく書き込みの出来る時間が来ました、と言う感じです。

先ず今週号で大きく目に付いたのはヴァージン・ギャラクティック社(イギリスの航空会社の子会社です)が開発中の民間宇宙旅行システムについての詳細な記事でしょう。今年中にも試験飛行が行われると言うその母船は、双胴船のような形をした飛行機で、小型のスペースシャトルに羽のついたような宇宙船を抱えてはるか上空まで飛んでゆくように出来ています。その後宇宙船を切り離し、ちょっとだけ宇宙に行って戻ってくる、と言うシステムだそうで、小型人工衛星打ち上げ等の仕事も期待できそうだとか。

その他の記事ではイギリスと欧州の統合を巡る不仲とか、減速する世界経済の中でひときわ凋落振りが激しい日本経済(福田首相連立政権は改革を継続する勇気がないと見られている、との記述が特に痛々しかったです)、米メリーランド州にある民間の研究所で、おそらくは世界初となる世代交代する人工生命体の開発が進んでいること(実現すればホントに大ニュース!)、等々の面白いニュースに続いて、Obituaryでは放浪の天才チェスプレーヤー、ボビー・フィッシャーの死が伝えられています。ごく普通のユダヤ系アメリカ人だった彼が、国を捨て(国に捨てられ?)、放浪の末に亡くなったその後半生はまさに謎そのもの、と言う感じがします。