新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

人類の進化について

2月9日号後半です。
まずはFace Valueに久しぶり、日本人の登場です。イー・アクセスイー・モバイルの社長をされている千本倖夫さんですが、ビジネスチャンスを求めて大企業を飛び出す様を、「日本人的ではない」行動だと紹介されています。企業を飛び出すという意味については私も同類なのですが、私は自分のことをどうみても日本人だと思っています。この辺の分類が、なんというかステレオタイプで浅きに失しているとの感を禁じ得ません。

ちょっと飛びますが、Science and technologyでは遺伝子的に見た人間の再生産について。まずアイスランドで実証されたデータによると、少し遠い親戚どうしの結婚くらいが最も多産になる、そのわけは近すぎると遺伝子異常を受け継ぎやすく、逆に遠すぎるとRH因子による血液型の違いなど、子供が出来にくい要素が出たりするとのこと。また、長年病気などによる遺伝子淘汰が進んだ地域とそうでない地域において、人間が種として分化することにつながるかもしれない違いが発生しつつあるとの報告もあります。もっともそれが生物学的に別な「種」と言えるまでの差異として定着するにはまだまだ長い年月がかかるのでしょうけれど。

あとは海中の地震波測定装置や身につけて体の動きにより発電するシステムなどが目を引きました。Obituaryは、アラスカの希少言語イアック語の最後の伝承者たるマリー・スミスさんの死を伝えています。詳しくはこちらでも。

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