新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

うーんと思う話

4月21日号のUnited Statesには、科学教育の「自由化」を促すという、一見するとさほどおかしくない法律を通したテネシー州に見られるキリスト教保守派の存在についての記事があります。科学教育の自由化が意味するところは、生命の歴史に関する証拠主義により、進化論への疑問を呈すること、そして最終的には天地創造を教えること(公教育で!)ということだというのだから、ちょっと驚きです。更に驚きなのは、テネシー(≒田舎のイメージ?)にとどまらず、これ以外に13もの類似事例があって、うち1つはテネシーと同様に法律化されているというのですから、ちょっとびっくりしてしまいます。

中東和平問題、テロとの戦争、その他宗教がからむとややこしくなるのが国際問題の常で、アメリカは政教分離だったはずなのに(今でも大勢はそうだと思うのですが)、なんだか考え込んでしまうような話でした。