新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

CO2回収・貯蓄

5月12日号のScience and technologyには、ノルウェーが取り組む二酸化炭素の回収・貯蓄(CCS)技術についての記事があります。北海油田などで実績のある同国では、アンモニアと化合させた炭素を地下に備蓄するという方法を気候変動対策の一つに考えているようなのですが、何よりコストが高く、たとえば発電所にこの設備を取り付けるとして、発電エネルギーの25%以上がこのプロセスに喰われるであろうこと、そしてコストはと言えばCO2トン当たり50〜100ドルにもなるのではないか、という試算もあるようです。

最近、日本がオーストラリアで商用発電施設向けとしては世界初のCCS設備を稼働させたとの新聞報道もありましたが、そのうち技術が進んでコストが安くなることを期待したいと思います。