新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

待ってましたBig Mac Index

7月13日号のFinance and economicsには、The Economistの名物記事であるBig Mac Indexの最新版が出ています。日本のメディアでも良く取り上げられるのでご存知の方も多いと思いますが、これは世界の国々で売られているビッグマックの価格をアメリカのそれと比較して、それに比べて為替レートがどうなっているかを調べて通貨の高い・安井を分析しようとするもので、物価と通貨価値は一致するはずという経済学の原則論を極端に単純化した試みです。

ちなみに、2010年の評価を見ると円の価値はほぼビッグマックの価格に沿っており、世の中は異常な円高という認識が多かったと思うのですが、The Economistの評価は至極まともな水準、と言うことだったと思います。

現在、アメリカでのビッグマックの平均価格は4.56ドルだそうで、日本だと単品はたしか340円くらいのはずですから単純比較すると1ドル≒75円弱ということになります。逆に現在のレートだと3ドルちょっとということになります(The Economistの査定は3.2ドル)それから比べると、現在のレートは明らかな円安である、という話になるわけですが、分りやすさだけが命とも言えるこのindexについては、巷の話題以上のものにはならないようです。

ちなみに各国の水準を見ると、カナダは5.26ドルでやや通貨高、ユーロ圏は4.66ドルでおおむね妥当、インドは1.5ドルで大幅なルピー安、中国も2.61ドルで元安と評価されています。最も高いのはノルウェーで、7.51ドルだそうです。国によってずいぶんと差があるようですね。