新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

落としどころは?

このところ、The Economistはアメリカのトランプ大統領に対してはっきりと反対する意見を強く打ち出すようになってきました。この週刊誌がいわゆる左派メディアでは決してあり得ないことは、過去にこのブログでお伝えしてきたことから言っても間違いないのですが(しばしば、言い過ぎなくらいに自由貿易・資本主義経済の守護者たろうとする)、対北朝鮮政策でチキンレースを演じたかと思えば、ベネズエラへの軍事的関与の可能性を示したりした末に、あろうことか人種差別主義者を擁護していると取られかねない発言を繰り返すなど、政治的なリーダーとして鼎の軽重を問われる事態を自ら進んで引き起こすその無軌道ぶりに、The Economistも愛想を尽かしたというところではないかと思います。

www.economist.com

この記事でThe Economistは、「トランプ氏は共和党員ではなく、所詮一人芝居のスターにすぎない」のに「共和党支持者の4/5がいまだにトランプ氏を支持している」状況においては「このところ最良の一部がそうしたように、今こそ共和党がトランプ氏をたしなめることができる。他の共和党関係者もその流れに従うべきだ。」とのご託宣です。なかなか落としどころも難しくなってきたような気がしますが。